「こんなに変わってしまった統合失調症の家族が果たして寛解するのだろうか」と悩んでいませんか?
実は、家の息子は統合失調症の寛解状態が続いています。
その理由のひとつに自己有用感があると感じています。
自己有用感とは、「有用」とあるように、自分が人の役に立っているという気持ちです。人の役に立つことによって、自らに存在価値を感じることです。
「自分は友人の役に立てている」「家族の役に立てている」など、他者との関係の中で感じられるものが自己有用感です。
わたしは息子と暮らす中、不安でしかない日々をなんとかしたいと考え、障害者支援員の仕事に就き客観的に息子と向き合う努力をしました。
支援員の仕事をしながら、様々な研修に参加したり心理の勉強をしております。
この記事を読むと、統合失調症を発症して3年7か月目の当事者である息子の様子がわかります。
結論として思う事は、息子は周りから認められた上で生じる自尊感情である自己有用感を持つことで、自分に対して安定した自己肯定感を持っているのだと思います。
そしてこれが寛解状態が続いている理由のひとつだと考えます。
ぱっと読むためのもくじ
①統合失調症の息子の自己有用感│父親の捜索願い
うちの息子は統合失調症の寛解状態が続いています。
その理由のひとつに父親との関係性があると思います。
2022年7月6日の水曜日、離婚した夫(※以下息子の父親と明記)が行方不明になる騒動がありました。
その日、息子は父親と会う約束をしていたようで、数回訪問しても自宅にいない父親を心配し警察に行方不明の相談をしたようです。
その後、警察を介して息子は父親の緊急入院を知り、病院に向かいました。
時を少しずらして、息子の父親のケアマネからわたしの携帯に連絡が入りました。
息子の父親が道で倒れているところを、ご近所の方が発見し、救急車を呼んで下さり、搬送されたと言う内容でした。
その日、わたしはの宿直勤務だったので翌日、午前9時過ぎ勤務先から病院に向かいましたが、面会が出来なかったので容態を聞き、自宅に帰りました。
ところが、その日の14時半ころ病院から電話が入りました。
息子の父親がどうしても退院したいと看護師に暴言をはいているから、本日中に退院して欲しいと医師が言うではありませんか。
わたしは、ケアマネに連絡を取り付き添ってくれると言うケアマネと一緒に息子の父親を迎えに病院に向かいました。
医師からは今の病状と薬の説明を受けました。
息子の父親の病状はとても危険な状態と聞いていましたので、本当に退院して大丈夫なのかと思いましたが、医師が許可すると言うので連れて帰るしかありませんでした。
②統合失調症の息子の自己有用感│父親への説得
息子の父親の家は自宅から車で3分の場所にあります。
退院の翌日の7月8日(金)に他県に住む息子(次男)も心配して駆け付けてくれました。
この日、息子たちにお願いしたことは痴呆も進んだ息子の父親から通帳を預かってお金の管理をしてほしいという事でした。
カードの暗証番号も忘れてしまう程、痴呆が進んでいるのに、お金は自分が握って息子たちにも触らせない。
これでは、またこのような緊急入院があった時、誰がお金の負担をするのでしょうか。
長男は現在働いていないし、次男は他県にいる。
わたしだって長男とふたり、ぎりぎりの生活をしています。
入院した時よりは体調が改善されたと医師から言われ、退院したものの足元はふらつき、いつ転んでしまうかもしれない状態の息子の父親は汚れた布団の上で、服装は着たきり雀、食事も粗末なものを食べている現状をなんとかしたいと思いました。
息子たちが1日かかって説得してくれたので、父親は通帳を預ける決意をしてくれたようです。
わたしはこの日仕事でしたが、とりあえずホッとしました。
他県に住む次男は翌日は仕事があるため自宅に帰っていきました。
③統合失調症の息子の自己有用感│父親のお世話
他県に住む次男が帰宅したのち、息子は父親のお世話をする覚悟をしたようです。
低カリウム血症のため、血液中のカリウムの濃度を一定にしておかないと再び、致死性失神を起こす可能性があると言われ、朝、昼、晩と1日3回飲む薬を毎朝届けなければいけなくなりました。
息子の父親は薬を飲んだことを忘れてしまい、暫くすると再び飲もうとするので、息子と私は協力して飲み薬をを毎朝届けるようになりました。
失禁がある布団は臭くて汚れているので新しく購入することにしました。
下着や洋服は息子がユニクロに出かけ購入してくれました。
購入したものは家計簿を作りわたしと息子で管理することにしました。
④統合失調症の息子の自己有用感│通院同行とケア会議参加
要支援2認定の息子の父親はどう考えても要介護になるはずだとケアマネさんから言われました。
そして要介護認定を受けたら、もっと色々なサービスを受けられると言われました。
息子たちが1日がかりで説得してくれ、父親が通帳を預けてくれたおかげで色々なサービスを受ける見通しがたちました。
7月21日の午前中は退院後、初めての循環器内科の受診日です。
息子は他に用事があったので、息子の父親はわたしの車で病院に向かいました。
血液検査を終え、心電図検査の途中でケアマネさんと合流し、循環器内科の受診の最中に、用事を済ませた息子と合流しました。
医師は、息子と相談し次の通院日を決定をしてくれました。
その日の16時からケア会議が開かれました。
新しいケアマネのNさん、訪問看護師のIさん、そしてずっとお世話になっているケアマネのMさん、息子、息子の父親、わたしでケア会議は行われ終了したのは17時半になっていました。
統合失調症の息子の自己有用感│まとめ

うちの息子は統合失調症の寛解状態が続いています。
その理由のひとつに父親との関係性があると書きました。
わたしは、息子の父親と10年前に離婚しています。
息子は息子の父親とわたしの不仲が原因で自分はずっと苦しみ、それが病気発症に繋がったのだと良く話していました。
息子にとって、息子の父親もわたしも許せない存在であるわけです。
でも、それと同時に息子はそんな父親と母親の役に立とうと思ってくれているようです。
そして、そのことによって、自らの存在価値を感じてくれているのです。
「息子が父親のお世話をしてくれるから、とても助かっている」とわたしは思っています。
息子が、今の自分のままで十分存在価値があるのだ!!と自己肯定できる気持ちをこのチャンスに育ててくれれば、この日々の苦労も実のあるものだと私自身考えられるかもしれません。
そして継続して寛解状態が続くことを信じます。
辛い時も自分を見失わずにいられたのはTCカラーセラピーや数秘&カラー®を学んでいたから…。
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