障害者支援員の仕事で得た知識

虐待案件の対応は?障害者支援員の苦悩と実体験

わたしの働いている障害者施設では両親の離婚や虐待など家庭や保護者に問題があり、

虐待などで心身が危険な状態にあるなど緊急の保護が必要な障害のある方を児童相談所からの相談依頼のもと受け入れています。

これは、管理者の方針であり一存です…。

と言い切ってしまうと少し語弊があるのかもしれません。

なぜなら、管理者に賛同している職員が数名いるからです。

「虐待を受けたかわいそうな障害者が幸せになるお手伝いをしたい」

「生い立ちを聞いて泣いちゃった」

などと感情論を振りかざして管理者に賛同している職員がいるからです。

しかしちょっと考えれば解る通り、実際に受け入れて支援を開始すると混乱することばかりです。

例えば職員の中にソーシャルワーカー(児童福祉司・精神保健福祉士)の資格を持った職員がいれば、その職員のアドバイスのもと支援することが出来るから話は別です。

しかし、職員全員(管理者も含む)が資格を持たない現場は悲惨です。

手探りで支援している状態です。

この記事では虐待当事者の利用者さん数名を受け入れることになった施設での一職員の苦悩を記していきます。

虐待案件で支援者の強すぎる思いは逆効果の場合も…

利用者さんが望む生活を実現するための「生活の目標」を立て、その目標達成のためのプロセス、条件整備をするために必要となる具体的な課題が「生活ニーズ」です。

ニーズとは「必要・要求」などと訳されます。

「生活ニーズ」を考える時、利用者さんの望む未来の実現を第一に考えるべきでしょう。


虐待案件で入居した利用者さんは、「ここしか行き場がないのでわがままが言えない」

「本音で伝えてもどうせ聞き入れてもらえない」など考え方が否定的になっています。

未来に対して希望が持てなくなっており、同時に強い不安があります。

その場合、どのような支援をしていけばよいのでしょうか。

まずは、利用者さんと職員の信頼関係の構築です。

ある程度の信頼関係が構築されたら、徐々に表れる利用者さんの本音やわがままに対応していくことになります。

一歩一歩焦らず進めて行くこと。

日々変化する利用者さんの言葉に臨機応変に対応していくこと。

これに尽きると思うのですがいかがでしょうか?

苦労の多い生い立ちの利用者さんに対して職員の感情移入が強過ぎるとそれは利用者さんにとって負担になります。

強すぎる職員の思いは利用者さんの思いとずれていき、いずれは負担から苛立ちや憎しみにも変わっていく場合もあります。

支援員のわたしは利用者と管理者の板挟みになった!

管理者が自分本位の考え方で利用者さんの未来を想定し、勝手に動いて勝手に契約を進める。

これを俗にいうと 頑張っている自分に酔っていると言うのでしょうか。

実は、この管理者の行動の癖で新しい利用者さんを受け入れる度、職員は振り回されています。

しかし残念なことに管理者はこれに気付いていません。

そして更に残念なことに管理者に助言ができる職員がひとりもいないのです。

当然ながら、利用者さんは次々と勝手に決められる自分の未来に対して不満を持つことになります。

その不満は、利用者さんごと色々な形で現れますが、管理者への不信感は職員に向けられます。

いつも犠牲になるのは職員です。

今回、わたしは利用者さんから辛い思いを吐露されました。

それを管理者に上手に伝えるためにはどうしたらよいのかかなり悩みました。

そして、作戦を練って伝えることには成功しましたが、とても疲弊してしまいました。

職員に対しても利用者に対しても管理者の発言はパワハラになる!

自分に自信がある管理者は人の意見を素直に聞きません。

素直に聞かないどころかわたしは随分と嫌な対応を受けました。

その上、管理者は自分の周りで職員が必死にフォローしている事すら気付いていません。

ですから、職員のわたし(たち)は自分の知識を増やし自分の身を守らなければ身が持たないのです。

今回、わたしは「虐待を受けた障害者を受け入れる施設の職員として心構えと心のケアの対応方法について」の研修があるかどうかを探して見ました。

児童相談所にも相談しましたが、思った通りそんな研修など簡単には見つかりません。

利用者さんの為に支援の意味をもう一度考え直す│まとめ

利用者さんが望む生活を実現するための「生活の目標」を明確にする。

利用者さん主体の支援を行なう。

これは支援員の価値観・価値基準の基で支援するのではなく、利用者の立場・視点に立って支援を決定していくことです。

自分の思いばかりを押し付けるのは支援ではありません。

障害者支援の仕事に長く携わっている人の中には勘違いをしている人もいるのかもしれません。

福祉業界はブラックだとよく言われます。

色々な意味で能力のない人がトップにいることがあるからだと思います。

わたしは、障害者支援の仕事を続ける為にはやはり資格が必要なのだと実感しています。

現場での実務経験と合わせて精神保健福祉士や社会福祉士などの資格は必要です。

自分の知識を増やし自分の身を守らなければ身が持たないのが福祉業界。

福祉業界で働き続けるならば資格取得を検討すべきだとこの頃は強く思います。

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ABOUT ME
うみ
プロフィール 2019年1月に統合失調症を発症した息子とふたり暮らしながら障害者支援員の仕事をしております、 うみと申します。 就労移行支援員として1年半ほど利用者さんやご家族のサポートをしながらジョブコーチ養成研修も修了しました。 就労移行支援員と兼任して利用者さんの定着支援(企業に働き続ける支援)もしてきました。 現在は障害者支援の2つの仕事を兼任しております。 ~母親目線のメッセージ~ 2021年6月現在息子の症状は安定しています。 先の見えない不安、行動したくてもできない現状、 行政に相談したくてもその一歩が踏みだせない。 そんなあなたに今よりホッとして生きてほしいと思いブログを綴っていきます。 うみさんちにぜひ遊びにいらして下さい。 元気になる話をいっぱいご用意してお待ちしております。