任意入院した息子が退院して2年半が過ぎました。
現在は症状が安定しておりますが、退院当初は親子共々大変でした。
息子は妄想が残った状態でバイクであちこち出掛けていましたし、時には自分が神様であるかのように振る舞い、見回りに行くといい出掛けていました。
そう言って出掛けると体にあざを作って帰ることもありました。
理由は語りませんでしたが、「傷つけられた」と泣いていることもありました。
朝、息子の泣く声で起きることもありました。
理由はその時々でありましたが自分をコントロールしようと息子はいつも努力していました。
はっきりといつからかは分かりませんが徐々に妄想がなくなっていったようです。
その後、社会復帰へのリハビリのため昨年の8月から息子は就労移行支援事業所に通っています。
ここでは時間をかけて関係性を構築し親しくしていた利用者仲間が急に退所してしまったり、息子にとっての試練はそれなりにありました。
そのため近ごろでは事業所にいる意味も揺らいでいるようです。
私生活では半年くらい前に彼女ができました。
また、しばらく疎遠になっていた友達との付き合いも再開しています。
この頃は車を買いたいと言っており、彼女や友達に付き合って貰い、あちこち中古車販売店を回っているようです。
ところで、この頃の息子は焦っています。
弟が結婚をしたので、お兄ちゃんとしての自分を客観的に見つめ直しているのかもしれません。
あるいは全く別の理由があるのかもしれません。
現在の息子は寛解。
統合失調症の症状が落ち着いて安定した治ったとも見える状態です。
寛解とは再発の可能性を否定できない疾患の治療の有効度について表現する際に用いられます。
症状や徴候の一部が軽快あるいは消滅した状態を部分寛解といい、治療によってその疾患に特有な症状や徴候のすべてにわたって軽快あるいは消滅が確認され、検査所見にも異常が認められず、正常な機能に復帰した状態を完全寛解といいます。
この記事では任意入院した息子が退院して2年半が過ぎた現在の様子がわかります。
息子が退院した直後、私は不安で不安でたまらなくて病気の経過が良い人のブログや動画を探して見ては自分を元気づけていました。
あなたにも今より絶対に良くなると信じて毎日を過ごしてほしいと思います。
わたしはそのために、この記事を書いています。
ぱっと読むためのもくじ
統合失調症の寛解│症状が安定して治ったとも見える状態│自覚と意識
病気に対する意識│病識があるか?息子の場合
統合失調症という障害をもってしまった自分について息子が理解できているかというとできているとは言えない状態にあります。
なぜそう思うかと言うと先日、息子と口論になった時に「親のくせによく息子を障害者といえるな!!」と物凄い剣幕でわたしに詰め寄ったからです。
そう簡単に理解できるはずもない、息子の立場ならわたしも同じだと思います。
その他の病気でも同じだと思いますが、
なんだかおかしい、どうも変だと思っていたらある日突然どうにもならない状態になってしまった。
その時、誰もがそう簡単にその状態を受け止められないと思うのです。
なぜ自分が?どうして自分だけが?納得したくない!理解なんかできるものか!
そういう気持ちになるのは当然ではないでしょうか。
病識がないなんて簡単に言いますが、簡単ではありません。
時間をかけて受け入れるしかないというのが本当ではないでしょうか。
息子は再発防止のための意識は持っており眠れないことへの恐怖は自覚しています。
眠れない日の翌日には就労移行支援員に相談をしたり、場合によっては眠剤を処方してもらうためにクリニックを受診しています。
服薬管理│断薬は勝手に行ってはいけない理由
服薬において息子は自己管理をしています。
ちゃんと飲んでいるの?とわたしが尋ねると、うるさそうな返事をするのでそれ以上は言いません。
(そう言いながらわたしは何度も聞いてしまうのでうんざりされています)
週末は彼女の家に外泊をするので薬を忘れて行っていないか?といつも心配はしています。
障害者支援の仕事をしているので仕事上で知り得た知識を時折り息子に話しています。
医師との相談なくして断薬することへのリスクは既に何度も話しています。
車購入のため一歩一歩計画的にすすんでいる
息子はわたしよりずっと社交的だと思います。
信頼している人の意見をきちんと聞いてから物事をすすめます。
わたしは社交的なふりをしていますが、人の意見は聞かないところがあり計画的に物事を進めることが苦手です。
わたしの事はさておき今回、車購入を予定するに辺り息子は3人に意見を聞いています。
そして現在購入に至らないのは肝心の医師の意見をまだ聞いていないからです。
今月中旬に月1回のクリニック受診日があるのでその時に聞いてみるのでしょう。
医師はきっと反対しないだろうとわたしは思っています。
流れは購入に向かって一歩一歩進んでいる気がしています。
次男の結婚式での対応について意識する
- 弟は自分の病気についてどの程度話しているのか
- 式の流れはどうなっているのか
息子は気にしています。
コロナの影響で結婚式は2部制に分けたようなので、私たち親族は親族の食事会とチャペルでの結婚式への参加になります。
色々と心配している息子に対して、わたしは会食中にさまざまの質問を受けても全てに対して答えなくてもいいと話しています。
全てを話して喜ぶ人は誰もいないからです。
息子は正直者なので対応が難しいかもしれません。
それを考えるとわたしも少し不安になります。
友人について冷静に見る│友人のBirthdayに誘われて…
このごろ息子は外食が続いています。
「この頃外食が増えているからか太ってきているし、今日は家で食べよう」
とその日の朝にわたしが言うと「そうだね」と答えていたので、材料を購入し帰宅すると、「○○に誘われたから夕飯はいらない」と言います。
仕方がないなと思いながらその日は送り出しました。
帰宅は23時を過ぎていたので、翌日さりげなく「遅かったね?」と聞くと「○○の誕生日だったから」と答えました。
「○○君は彼女とふたりで過ごさないんだね?」とわたしが続けると「俺もそう思った」と言います。
「あいつは昔からそういう奴だよ、ちょっと変わっている」といいました。
ふ~ん冷静だなと思いながらわたしは息子の顔をじぃ~と眺めていました。
就職先を考える│気持ちは焦るが行動はのんびり
オープンかクローズか考えたとき、息子は別にどちらでも気にしないといった感じに捉えられます。
では、なぜクローズで探しているのかと言うと障害者手帳の発行がまだなので障害者枠では就職先を探せないからただそれだけのようです。
いつになったら手帳が発行されるのかわからないし…と口ではそう言いながら実際、履歴書を書いている姿を見たことがありません。
気持ちと行動が一致していない感じです。
一般企業を探すのか就労継続支援A型事業所に入所するのかについても深くは考えてはいないようです。
就労において自分は何ができるか?についても深く考えてはいないので勤めたとしても嫌なら辞めて他を探すからいいよと言ったスタンスです。
わたしは言葉にできない思いがありますが、実際は当然息子の思いで物ごとは進みます。
息子の言う通り息子の人生、息子の思うようにするということです。
息子の統合失調症は治った?寛解│まとめ

現在の息子の様子について書き綴りました。
あなたはどのように感じましたか?
息子の統合失調症は治ったように見えます。おそらく寛解と言っていいと思います。
現在、息子を取り巻く環境は恵まれていて色々な方に囲まれて生きています。
それは息子が統合失調症だからというより、息子の本来持った性格や健康的な良い部分が前面に出ているからだと思います。
息子は病気だけれど、病気=息子でないということです。
わたしは息子と同じ病気の方に教わったことがあります。
そして心がすっと軽くなったのを思い出します。
病気を否定したり拒否するのは自分が100%病気になってしまったと思っているからだよ。
でも実際は違う。
健全健康な自分が大本にあって、その一部分が病気になっただけ。
それに気づいて自分と病気を切り離して区別して考えるようにしたらいい。
あなたやあなたのご家族が元気になりますように。
辛い時も自分を見失わずにいられたのはTCカラーセラピーや数秘&カラー®を学んでいたから…。
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