息子は24歳と8ヶ月が過ぎた冬の日、統合失調症の症状のひとつである誇大妄想が出現し入院をしました。
あれから2年と5ヶ月が過ぎ息子は27歳になりました。
おかげさまで息子の症状は安定しており、現在は就労移行支援事業所に通いながら一般就労を目指しています。
休日はいちばんの理解者である統合失調症を発症してからお付き合いを始めた同じ年の彼女とドライブや食事、買い物などを楽しんでいます。
彼女との出会いは自宅近くの温水プールでした。
これについては別記事で書く予定でおりますので楽しみにして下さいね。
この記事では息子の日課と息子を取り巻く環境が分かります。
息子の調子が安定している理由が具体的に分かります。
ぱっと読むためのもくじ
Twitter経由でいただくお悩みメッセージは「〇〇はよくなるのでしょうか?」
私の発信するTwitter@umisanchidayoには精神疾患の方のご家族、ケアラーさんからのお悩みのメッセージが多く届きます。
返信の内容を丁寧に考えているためいつもお返事が遅れてしまい申し訳ありません。
統合失調症の症状は人によって本当に様々で、合う薬も違うし経過も大きく違います。
そのため、比べてしまい焦ったり、このままずっと同じ症状で悩み続けるの?といった不安な声を多く聞きます。
実際、私も同じ気持ちで不安な日々を送っていました。
しかしいちばん苦しんでいたのは当事者である息子でした。
「あっという間に年を取ってしまうよ!あ~もう〇月か・・・。でも来年はきっと良くなると思う。」
息子は自分に言い聞かせる様によくそう言っていました。
この頃、息子と私はこんな切ない会話を交わしていました。
内容はこちら↓下記のブログもぜひご覧ください。

統合失調症の症状が安定している理由│息子の日課について
わたしが何か特別なアドバイスをしているわけではありません。
息子は自分が決めたように毎日を過ごしています。
息子との生活でわたしが気を付けている点は主に下記の5点です。
1、息子の生活全般に口出しをしない。
2、息子の判断したことを否定しない。
3、息子のしてくれることに素直に感謝する。
4、息子が許す範囲でお願いごとをしている。(愛犬の散歩など)
5、息子の行動に制限をしない。
私が勝手に先回りして動かないように気を付けています。
息子の平日の日課│若干の誤差はあってもほとんど毎日同じルーティンです!
- 5:00 起床
- 5:30 朝散歩(気が向くと愛犬の散歩もしてくれます)
- 6:45 自室に戻りゆっくりする
- 7:00 入浴
- 7:15 朝食(時々朝食の準備を手伝います)
- 8:15 就労移行支援事業所に出勤(バイク通勤)
- 9:00~14:30(15:00)就労移行支援事業所で作業を行う
- 15:30 パチンコ屋または温水プールまたは彼女の家に行く
- 18:30 帰宅(彼女の家に行ったときは19:30頃になることもあります)
- 19:00 夕食
- 19:30 彼女とドライブ
- 20:15 帰宅 シャワー
- 20:30 睡眠
いつも朝早く起きて散歩に行きます。
愛犬との散歩は(愛犬に)ペースを乱されるので余り好みません。
行ってくれても短時間で帰宅します。
その後、再びひとりで散歩に出かけます。
音楽を聴きながらひとりで散歩をするのが好きなようです。
もともと息子は瘦せていたのですが今は太りやすくなっているのでダイエットを兼ねています。
朝食はしっかり食べます。
食事については好き嫌いはありません
昼食は私の作ったお弁当を食べます。
夕食は私が遅番の日や宿直の日は彼女と食べています。
間食はしませんが果物を好んで食べます。
夕食後にドライブに行く日が多いのですが遅くならないように帰宅し早く休むようにしています。
息子の1週間の過ごし方と重要なこと!
私の仕事は4交代のシフト制です。
宿直勤務もあるので数日息子の顔を見ていない!って事もよくあります。
正直に言うと不安はありますが考えても仕方がありません。
きっと大丈夫だと思うようにしています。
- 月曜日:就労移行支援事業所で9:00~14:30まで仕事、その後スロットまたは彼女宅に行く。夕食を済ませた後に彼女とドライブに行くことも多い。
- 火曜日:同上
- 水曜日:同上
- 木曜日:同上
- 金曜日:就労移行支援事業所で9:00~14:30まで仕事、そのまま彼女宅に外泊。
- 土曜日:彼女と一緒に過ごすか帰宅してプールに行くかスロットに行く。
- 日曜日:彼女、友達と過ごしたり、たまに就労移行支援事業所の仲間と外食に行くこともある。早めに帰宅し明日の仕事に備える。
週末は連泊することが多いので数日会えない日が多々あります。
今はその位の距離感が心地よいとお互いが感じています。
息子を取り巻く環境│息子にとって大切な人│人薬(ひとぐすり)
息子が病気を発症したとき、息子のそばにはわたししかいませんでした。
泣いてばかりの頼りないわたしだけ。
(息子の前では泣き顔は見せないように気を付けていましたが恐らく情けない顔をしていたのでしょう。「朝から俺に疲れを押し付けてくる」と息子は不満を口にしていました。)
わたしは自分の育て方や接し方が悪くて息子を病気にした…と思っていたので、
「わたしではダメだ!息子の味方を増やさなくては…」といつも考えていました。
最初に息子の味方になってくれたのは主治医でした。
息子の話を丁寧に聞いてくれる主治医の目はいつも優しく安心できました。
次に温水プールで息子と関りも持ってくれた皆さん。
退院後すぐに通い始めたので妄想の症状が強く出ていましたが、そんな息子に手作りの焼き菓子を持たせてくれた方がいました。
お刺身を持たせてくれた方も・・・。
本当に感謝しかありません。
そして就労移行支援事業所の職員と利用者のみなさん。
わたしは皆さんに出会えて肩の荷が下りた気持ちになりました。
息子が不調になった時、気付いてくれる人がいる。
助けてくれる人がいる・・・。
それがどんなに心強いか。
いまも同じ気持ちでいます。
そしていちばんの理解者である同じ年の彼女。
息子を理解してお付き合いしてくれていることに心より感謝しています。
人薬(ひとぐすり)です。
人との関わりが薬としての作用を果たしていることを言います。
人との関わりの中で息子の病気は良くなっていきました。
再発防止のため、継続して取り組むこと注意点│まとめ
~再発防止のため継続して取り組むこと~
- 良質な睡眠。これは息子が特に気にしていることです。
(眠れなくなると確実に調子が悪くなるので気を付けています) - クリニック受診と服薬。
- 人との関わり方
先日ハローワークに行って求人チラシを3件持ち帰りました。
その後1件に絞り込んだようです。
明日から履歴書と職務経歴書の準備を始めるようです。
今日はクリニックの受診日だったので主治医にも相談したようです。
息子は焦らず一歩一歩進んでいます。
わたしは息子から相談があった時に適切なアドバイスができるように準備しています。
あなたも息子と同じ就職の準備中でしたらぜひ下記の記事をご覧ください。
就労移行支援事業所と転職エージェントについて分かりやすく書いています。
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