障害があっても恋愛はしたい!
大切にされたい・・・必要とされたい。
そう思うのは当たり前の感情です。
この記事では障害があっても意中の相手と交際している2名の方と片思いしている1名の方の恋愛について、それぞれの悩みを明確にし問題について私なりの見解を示していきます。
障害のある方の恋愛について調べたところ、株式会社ゼネラルパートナーズが2018年に調査を行っています。
調査結果データの一部を抜粋しました。
ぱっと読むためのもくじ
交際相手がいる人は2割!約500人の障害当事者に聞いた恋愛意識調査!!
障害者の就労支援を中心にソーシャルビジネスを展開する株式会社ゼネラルパートナーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:進藤均)は、障害者のライフスタイルへの関心が高まる中、同社が運営する調査・研究機関『障がい者総合研究所』にて、障害者の恋愛についてのアンケート調査を実施しました。
引用元:株式会社ゼネラルパートナーズ
その結果、交際相手がいる障害者は2割に留まっており、交際相手がいない人のうち7割以上が交際を望んでいることが分かりました。
■調査概要■
調査対象:対象:障害者478名
調査方法:インターネット調査
引用元:株式会社ゼネラルパートナーズ
障害があっても恋愛はしたい!現役の障害者支援員が受けた相談について!
障害をもつ方も健常者と同じように恋愛や結婚に対する関心があり、その違いはありません。
今回、話の中心となる3名の利用者さん以外にも異性に対する相談は数多く支援員が直面する避けては通れない的確な支援が必要な課題だと私はとらえています。
精神疾患は思春期に発症することが多く、性教育を受けていないケースも多くみられます。
そのため性の問題はオープンに話し合える雰囲気作りが大切だと思います。
恋愛、交際から発展して性に対する質問は世話人には話せないといった雰囲気があってはいけません。
ケース1、知的障害の利用者さんのグループホーム内の恋愛について
グループホーム内での恋愛や就労移行支援事業所での恋愛については各施設ごと決まりごとがあります。
私の勤めるグループホームでは責任者がグループホーム内での恋愛も認めています。
そのため交際をしている利用者さんがいるのが現状です。
責任者からご家族への報告も済ませており、世話人の温かな見守りのもと交際を続けています。
ふたりは同じ職場で出会いました。
特に男性の利用者Aさんは、まじめな方で交際に至るまでずいぶん悩んでいましたが、女性利用者Dさんとの交際について時間をかけてご家族と話し合いをしたようです。
グループホーム内では交際を応援している仲間と批判的な仲間が約半数に分かれます。
今までタブーとされていたグループホームでの交際が許可され、批判的な利用者さんが約半数程います。
現在、新規で入居される利用者さんが月単位で増えているので、グループホーム内の雰囲気が安定していないのも理由のひとつと考えられます。
ご家族は交際を認めたものの、男性利用者Aさんの発するひと言ひと言に彼のお母さんが過剰に反応してしまい、彼女が出来たことでグループホームで嫌がらせを受けていないのか不安になっています。
ちょっとした事にも過剰に反応しているお母さんに対して男性利用者Aさんは責任を感じてしまい疲弊しています。
とはいえ、AさんとDさんは仕事の休みの日に一緒に映画や外食を楽しんでいるので世話人として温かく見守りをしている現状です。
ケース2、精神障害者の利用者さんの職場恋愛について
利用者のBさんは彼と職場で知り合い交際をスタートさせました。
Bさんは薬を変薬したことで精神的に不安定になりました。
変薬した理由は眼球上転と体の一部にしびれを伴った不快な症状が現れたためです。
Bさんの担当医からすれば副反応のある投薬をつづけることもできずやむを得ない判断だったのかもしれません。
しかしBさんは抑えられないイライラを自分で対処できず、対応した世話人に暴言を吐いたり、グループホームの仲間に苛立ちをあらわにしました。
担当医はお付き合いしている男性のお宅への外泊を控えるようにアドバイスをしていましたが、現在Bさんのよりどころは彼の元だけとなり、グループホームに帰らず彼の自宅に連泊している状態です。
担当医はとても熱心な医師でBさんにとってベストな対応ができるようにグループホームにも意見も求めてくれるような医師です。
今回、Bさんに処方されていた薬が変薬されることとなり、状況が一変しました。
Bさんの婚約者である彼は優しく、Bさんの心の支えになっています。
Bさんには兄弟がいますが、Bさんよりも重度な障害がありお父さんはBさんを頼りにしています。
Bさんのお母さんは亡くなっているため、年老いたお父さんはBさんを支えにしているようです。
Bさんはご自身に障害がありながら高齢のお父さんや重度障害のご兄弟への心配があります。
将来への不安に押しつぶされそうになりながら必死に生きているBさんは私に相談をするときはポロポロ涙をながし、どうしたらいいのか訴えます。
私はただただBさんの話を丁寧に聞きます。
そして相談された問題について私なりに考え彼女に精一杯の思いやりの言葉を伝えます。
ケース3、発達障害の利用者さんの片思いの相談について
利用者のCさんは発達障害からの二次障害で不安神経症を患っています。
Cさんは自分の思いを世話人に伝え話すことで心の安定をはかっている方です。
Cさんは職場に好きな男性ができました。直属の上司です。
Cさんにとって恋愛は厄介なもの。なくていい感情だと言います。
めんどくさい、自分の平穏な生活に陰りを与えるもの・・・それが好きという厄介な気持ちだと言うのです。
障害のある私なんて相手にされる訳がない!そうCさんは思っています。
どうせ叶わぬ思いならない方がいいという考え方です。
Cさんの相談に乗るとき、私は適切な言葉が見当たりません。
綺麗ごとは言えないからです。
確かに好きという気持ちは状況によって厄介なものかもしれません。
けれど、「あなたはとても綺麗よ」と私は伝えています。
Cさんはキラキラと輝いています。
これは嘘偽りのない本当です。
相談を受けたとき時間をしっかりとって話を聞くことでCさんの気持ちは安定します。
障害があっても恋愛はしたい!│まとめ
障害のある方は健常者に比べ、日常生活で制限されることが多くあるため出会うチャンスは少ないのかもしれません。
そして、恋愛することを恐れている方もいます。
また、恋愛はしたいけれど障害を受け入れてもらえず傷つくのがこわいと話す方もいます。
でも障害があっても恋愛はしたい!
大切にされたい・・・必要とされたい。
そう思う方が多いのが現状です。
もしあなたが誰かを好きになったのなら自分の味方を作り信頼できる方に相談をしながら恋愛を楽しんでほしいと思います。
障害者をもっていても恋人がいる方、結婚している方はいます。
あなたの未来を応援しています。
良い恋愛をするには、就職の準備も必要ですね。
職場での出会いも期待できます。
興味のある方は、下記の就労移行支援事業所、障害者転職エージェントの記事もご覧になってくださいね。

辛い時も自分を見失わずにいられたのはTCカラーセラピーや数秘&カラー®を学んでいたから…。
Umi(うみ)がいつも元気な理由を覗いてみませんか?