障害者支援員の仕事で得た知識

あなたの生活の工夫は何ですか?

私は2019年に心の健康フェア講演会に行きました。

この講演会はアドバンスレベルWRAP®ファシリテーター増川ねてる氏メンタルヘルスのリカバリー~実体験とそこから学んだこと~
あなたの生活の工夫はなんですか?

というテーマで進行しました。

ねてる氏がWRAPにふれて起こったこと

僕は、いつも何かになりたがっていました。
そして、常に「足りない、足りない」と何かを求めていました。

地に足のつくことはなくいつも餓えていたように思います。

それが変わりつつあります。
何かになるのではなく、僕として生きてみようと。

それは、WRAPを通して「自分の中にあるものを使うこと」を学び、起きた変化だと思います。

いいことも悪いことも嬉しいことも悲しいことも、満たされている時も淋しい時もある人生で、誰しもが自分の方法を獲得しそれを使いながら生きています。
大切な思いを持って生きています。

人の数だけ知恵がある。そのことが分かった時に可能性が開けました。
これまでいろいろあったけれど、今僕は自分の人生を生きています。

増川ねてる 心の健康フェア 2019 講演会

「WRAP(ラップ)」とは、Wellness(元気)、Recovery(回復)、Action(行動)、Plan(プラン)の頭文字を取ったものです。毎日を元気で豊かに生きること、さらに、気分を乱すような状況への気づきを高め、調子が悪くなったときに回復を促す行動プランです。

WRAPは精神的な困難を抱えた人達が健康であり続ける為の知恵や工夫を蓄積して作られたセルフヘルプツール、つまり、自分で作る自分のためのリカバリープランです。自身も精神障害を持つメアリー・エレン・コープランド氏を中心に精神障害のある人たちによって作られ、現在、世界中で活用されています。

日本ではWRAP研究会が、「元気回復行動プラン」と翻訳しています。

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WRAPの実践方法│元気に役立つ道具箱

この道具箱には自分の道具が入っています。
この道具箱には他の誰のものでもない自分の方法が入っています。
この自分の方法とは行動する事です。

  1. 日常生活管理プラン・・・いい感じの自分はどんな人間か?そして元気でいるために普段行っている行動を書きだします。

    (例えば懐の深い人間、そして仲間と会話をする、好きな紅茶を朝食に飲むなど)
  2. 引き金に対応するプラン・・・調子が悪くなる出来事が起きた時行っている行動を書きだします。

    (例えば好きな香りの入浴剤をいれて10分以上ゆっくりお風呂につかるなど)
  3. 注意サインに対応するプラン・・・自分が深刻な体調不調になる前に起こる変化とその時に行う行動について書きだします。

    (例えば夜眠れなくなった時には普段は飲まない頓服を飲み、続く場合はクリニックを受診するなど)
  4. 調子が悪くなってきている時のプラン・・・自分が深刻な体調不良になった時に行う行動について書きだします。

    (例えばすぐにクリニックを受診する。カウンセリングを受けるなど)
  5. クライシスプラン・・・自分の責任を他者に委ねなければならない緊急の時(クライシス)に、どうしてほしいか他者にお願いするリストを書きだします。

    (例えば他者に責任を委ねなければならない時の症状責任を任せたい人任せたくない人回復に役立つ事、その逆の事、クライシスから改善した時の状態など)
  6. クライシスを脱した時のプラン・・・クライシスを脱出したと判断する基準について事前に主治医と相談して書き出しておきます。

増川ねてる氏のプロフィール

増川ねてるさん

アドバンスレベルWRAP®ファシリテーター (フリーランス)

認定NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ) 理事

NPO法人 精神科作業療法協会(POTA) 理事

1974年 新潟県小千谷市生まれ。
家は和菓子屋。将来の夢は「詩人」になること。15歳の頃から、強い眠気(過眠)に悩まされるようになる。29歳の頃、うまく薬が使えなくなり、失職。生活困窮し障害年金受給。

2004年 治療の過程で薬物中毒になる。
仕事ができず、生活も自力では維持出来なくなり、生活保護の受給となる。

2005年 通っていた福祉施設にて「当事者活動」に出会う。

2006年 ピアサポートを知り、「WRAP®」を知る。翌年コープランドセンター(米国)のトレーニングを受け、「WRAP®ファシリテーター」となる。

2011年 NPO法人東京ソテリアに入職。
生活保護を抜けて、ピアサポーターとして生計を立てるようになる。

2013年 アドバンスレベルWRAP®ファシリテーターとして、「WRAP®ファシリテーター養成研修」のファシリテーションを行うようになる。

2019年 約10年勤めたNPO法人を退職。
フリーランスの「WRAP®ファシリテーター」「ピアサポーター」として生計を立てることにチャレンジを始める。

「誰でも、何処からでも”リカバリー”ができる世の中を!」と、全国で活動を行っている。


著書『WRAP®を始める!―精神科看護師とのWRAP®入門』【リカバリーのキーコンセプトと元気に役立つ道具箱編】【WRAP®編】(精神看護出版,共編著)等

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ねてる氏の印象

ねてる氏は早い時間から会場入りしていました。
そして講演時間まで会場の休憩室で横になって休んでいました。

彼はこの講演会を対話形式のように進めていきたかったようでしたが、時折話し続けてしまうご自身を振り返りながら真面目に講演を進行されていました。

私はこの日を楽しみにしていた5名の利用者さんと共に講演会の会場にいました。

ねてる氏の講演会がある事は息子にも伝えていましたが、残念ながら参加する気にならなかったようです。

おすすめ本

WRAPを始める!―精神科看護師とのWRAP入門【WRAP(元気回復行動プラン)編】

WRAPを始める!―精神科看護師とのWRAP入門【リカバリーのキーコンセプトと元気に役立つ道具箱編】

まとめ

うみ

増川ねてるさんにお会いできてよかったと思います。
増川さんの言葉のひとことひとことに重みがあり彼の誠実さがにじみ出ていました。

WRAPは他の誰のものでもない自分だけのプランです。
自分のトリセツとも言えます。

自分がこのような状態の時はこんな工夫をして自分を立て直すと言った具体的に自分の扱い方を自分で知ることはストレスまみれの日常にとても有効だと思います。

私もぜひプランを作ってみようと思います。

WRAPについては時間をかけてもっと深く学びたいと考えています。

就労移行支援事業所ココルポートではWRAP「元気回復行動プラン」を受講可能です。

気になる方はぜひ下記記事をご覧くださいね。

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ABOUT ME
うみ
プロフィール 2019年1月に統合失調症を発症した息子とふたり暮らしながら障害者支援員の仕事をしております、 うみと申します。 就労移行支援員として1年半ほど利用者さんやご家族のサポートをしながらジョブコーチ養成研修も修了しました。 就労移行支援員と兼任して利用者さんの定着支援(企業に働き続ける支援)もしてきました。 現在は障害者支援の2つの仕事を兼任しております。 ~母親目線のメッセージ~ 2021年6月現在息子の症状は安定しています。 先の見えない不安、行動したくてもできない現状、 行政に相談したくてもその一歩が踏みだせない。 そんなあなたに今よりホッとして生きてほしいと思いブログを綴っていきます。 うみさんちにぜひ遊びにいらして下さい。 元気になる話をいっぱいご用意してお待ちしております。